健康ノート

病気やケガの記録。健康のため、試行錯誤してきたことのまとめ

大腸がん日記~術後2日目~

朝は腹部X線検査と採血。二日目は、通常は歩けるはずなので、検査室まで行かなくてはいけません。が、まだ歩ける状態ではなかったので、看護助手に車いすで検査室まで連れていってもらいました。痛みがあるため、台の上に上がるのも一苦労でした。

 

術後初の食事

この日から、口から物を食べられるようになりました。昼食と夕食。重湯のような流動食だけです。重湯以外にも吸い物やゼリーなどありましたが、甘いものはさすがにやめておきました。

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 病室移動

術後ルームに他の患者が入るため、午前中に退室することになり、とりあえず、看護師が車いすで本来の病室まで移動させてくれました。ポータブルトイレも一緒。この看護師もトイレの汚物交換は、あまりする気がないようでした。紙おむつ交換も嫌そうだったので、自分で何とか交換しました。元々Mサイズは大きすぎて歩きづらいのです。それで、夫にSサイズを買ってきてくれるように頼んだのですが、ドラッグストアには巨大パックしかなく、少量パックは病院の売店にしかないとドラッグストアで言われたそうで、わざわざ自宅近所の病院の売店まで行ってきてくれました。ですが、Sサイズはヒップが50~75cm。今度は小さすぎで、テープがぎりぎりで止まらなかったものの、Mサイズよりは動きやすくなりました。

洗髪

看護師がシャンプーしてくれるとのことで、歩ければそのまま行くということに。この日は血圧も100を超え、尿が出始めてそこそこの量になっていましたし、だいぶ状態が良くなってきたので、歩くのも大丈夫そうな気がしていました。が、いざ立ち上がって歩き始めると、右下腹部がチクチク痛むのです。

「なぜそこだけ痛いのかわからない」と言いながら、お腹を押さえて前かがみでゆっくりと歩いていきました。

シャワー室には床屋さんのようなシンクがあり、座って前かがみになってシャンプーをしてもらいます。看護師は二度洗いしてくれて、さっぱりしました。

 

腹腔ドレーン抜去

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この日は日曜日で主治医である執刀医がお休み。様子を見に来たのは、手術のアシスタントをした医師。看護師と一緒に病室に来て「動くと右の下が痛いの?」と聞かれました。そして「それはドレーンのせいかもしれない」とのこと。

縫合不全で漏れ出てきた場合にすぐにわかるよう、ドレーンを直腸の方から一番近い、手術時に右下腹部に開けた穴から出しているのですが、直腸へ向けたドレーンが何かのはずみで跳ねてしまい、当たっているのではないかという見立て。そこで、医師はドレーンを少し動かし、右下の痛むあたりを上から触れると、やはりそこが痛むのでした。主治医が休みのため、彼が責任者ということで責任重大な決断だったようですが

「痛くて動けないんじゃしょうがないからね。うーん、抜いちゃおう!」ということで、腹腔ドレーンを抜去。

それを見て、お腹に穴を開けてドレーンを通していても、麻酔でそれを感じていないという状態がすごいと思ってしまいました。それで痛みは和らいだものの、傷があるのか、その後も少し痛みました。

やっとトイレへの往復は楽になり、点滴スタンドをカラカラいわせながら移動することに。とにかく尿がわずかずつしか出ないため、何度もトイレに行くことになってしまうのです。それは硬膜外麻酔のせいなのだそう。要するに、膀胱の神経も抑えてしまっているということですね。また、血管を広げる作用があるため、血圧も下がってしまうとのこと。麻酔は痛みを取って楽にしてくれるものの、弊害もあるわけです。

とりあえず、癒着を防ぐため、何とか廊下を歩き続けることが出来るようになって良かったと思いました。

この日の夜の担当看護師は例の放置看護師で、嫌な予感がしていましたが、夜の間に一度も来ず、朝には点滴袋が空になっていました。これまで夜間に点滴の交換がなかったのは、後にも先にもこの時だけでした。朝になってトイレに行こうと部屋を出ると、隣の個室の前にいたその看護師飛んできて「点滴が終わってますから交換します」と慌てて交換。早朝、6時前にカーテンを少し開ける音がして中を覗いている様子だったので、その時に点滴が終わりそうなのは確認していたのでしょう。

お尻の痛み

病院のマットレスはかなり固めです。おかげで術後ルームでほとんど動けないでいた間に、尾てい骨の辺りが痛くなってきてしまいました。それで斜めに向いて寝ていたのですが、尾てい骨の近辺が固くなってしまっていて、当たると痛みます。外見上の変化はないのですが。どうすればいいのかなと悩みました。