生々しい写真が苦手な方は要注意です。すみません。
手術から2日後の状態ですが、まだ親指から手首にかけて青黒く変色して腫れています。そんな状態なので、動かすとまだ痛みも生じました。それでもなるべく早く治したいので、痛みが辛くない程度には動かすようにしました。
かなり手首に負担がかかって骨折したわけなのですが、階段で手をついた時に一瞬全体重が右腕にかかったせいか、手首だけでなく肘や肩にも強い衝撃を受けたらしく、あとから右肘や肩に痛みが生じていると気づきました。当時は手首の痛みが強すぎて気づかなかったんですね。転倒した時に打った左ひざは少し擦りむいたので痛みはありましたが。右肩の痛みは結構あとまで残りました。
初回の診察
手術後、初回の診察日。退院する日は血がにじんでいた傷口でしたが、さすがに止まっていたのでガーゼからシートに交換されました。これは傷をきれいに治す厚手のシートの上に薄い防水シートを貼っています。そのためシャワーもこのまま出来るとのこと。昔と違って、今は傷口は乾かさず湿度を保っていた方が治りが早く、傷跡もきれいになるということがわかったので、このようなシートになるんですね。
尺骨茎状突起骨折
術後説明をやっと受けられたのですが、レントゲンで撮影されたプレートの入った部分を見せられ、説明を受けました。状態は悪くないので、1カ月くらいで戻るだろうとのこと。え、そんなに早く快復するものなの?と思いましたが、やはり実際にはそう簡単には戻りませんでしたねぇ。
まず、医師が気にしたのは、この写真の矢印部分の骨。尺骨茎状突起という部分が骨折して飛んでしまっているのですが、これが最後まで残る痛みになるかもと。
医師の説明によると、橈骨遠位端骨折では往々にしてこの骨が骨折して飛ぶことが多いのですが、これまでの研究によれば、これはそのままにしておいても支障がないということなので、そうしてある。が、それが痛みとか違和感になる場合があって、それがリハビリしても長く残ることがあると。それと、痛みが出やすいのが、手首を捻る動作で、ドアノブを捻るとか、ビンのふたを開けるとか、そういった時に痛むとのこと。ただ、骨折はプレートで固定されているので動かすのに支障はなく、筋が固まってしまう前にどんどん動かすことが大切と言われました。ただ、当分は捻る動作と重い物を持ち上げること、自転車や車の運転を避けるようにとのこと。確かに動かす時に痛みがあるので、自転車や車の運転は咄嗟の時が怖いですね。
出来ること、出来ないこと
診察ではどんどん動かせと言われましたが、まだ手首から先は結構腫れていましたし、動かすと痛みもあるので、そうは動かせませんでした。写真を見ると、親指とその下の手の平部分(母指球)が腫れているのがわかります。痛み止めで胃腸が悪くなるので、痛み止めを飲んでいないせいもあるかもしれません。私は、痛み止めを飲むと胃腸がやられて免疫力が落ち、結果として傷の治りが悪くなると考えているので、痛みが大したことがなければ飲みません。それと、糖質の摂取も治りを悪くするので、食事からは出来る限り減らします。
家では、最初の数日こそ大したことはしませんでしたが、出来るだけ動かした方がいいということなので、掃除・洗濯などの手首に負担がかかりそうな家事は家族にしてもらい、術後3日もすれば、料理は普通に出来るようになりました。それにしても、プレートを入れていれば、骨が折れていてもここまで自由に動かせるんだなと感動です。ただ、腫れと痛みがあるので、手首をかなり動かさなければならない動作は大変でした。シャワーの時は介護を受けていましたし。体を動かしていない時間は、出来るだけ手を高く上げていることと、手をグーパーして動かし、体液を流すことを心がけて過ごしていました。
禁止事項
・力を入れて手首を捻る動作(固いビンのふたを開ける、タオルを絞るなど)
・重いものを持つこと
・体重をかけること
・自転車、自動車の運転
しばらく出来なかったこと(で印象深かったこと)
・字を書く
・箸で食べ物を口に持っていく
・タオルで全身を洗ったり拭いたりする
・かぼちゃなど固い物を包丁で切る
・小銭を財布のファスナー部分から取り出す
つまり、手首を内側に折り曲げる時、痛みで角度がつけられないために出来ないことが大半です。箸で食べ物を掴めても口に持っていく時に角度がつけられないので、口を箸の方に持っていく食べ方しか出来ません。買い物ではレジで小銭を出すのに時間がかかってしまい、後ろに並んでる人に迷惑をかけました。固い物を包丁で切るのは体重をかけるのと同様なので禁止同等かもしれません。まず痛いです。シャワーの時はしばらく介護状態でした。
片手でタオルを絞る方法
禁止事項にタオル絞りがあるため、結構これが大変でした。右手を捻らずに左手だけでタオルを絞ろうとしても十分には絞れません。脱水機が欲しいと思ったほど、この作業は日常生活で必要なんだと思い知りました。で、ネット検索でいいアイディアを発見してから楽になったので、こちらでも紹介しておきます。
濡れたタオルを細長くまとめたら、水道の蛇口の根元部分にその中央をひっかけて手前から捻っていくという方法です。捻った左手で一旦タオルを持ち直す時、タオルが戻るのを防ぐために右手は少し使うだけなので、左手の力だけで十分絞れます。蛇口周囲は水垢などで汚れがちなので、ふきんなどを清潔に使うためにも、きれいにしてから絞ります。