健康ノート

病気やケガの記録。健康のため、試行錯誤してきたことのまとめ

橈骨遠位端骨折

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橈骨遠位端骨折(上から)

 

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橈骨遠位端骨折(横から)

転倒して骨折

5カ月ほど前の雨の日、階段を上っていて足が滑って転び、右手を着いて身体を支えたのですが、着いた場所が階段の段差部分だったため、手首が90度以上曲げられる状態になり、骨折してしまいました。前腕部に二本ある骨の太い方の一本が橈骨(とうこつ)で、手首に近いところを遠位端(えんいたん)というので、これを橈骨遠位端骨折といいます。

上の写真の赤い丸の部分が折れてます。下の写真は横からですが、矢印の部分のずれを見ると、手の甲の側に向かって折れたという、その方向がわかります。指輪をしていましたが、指がむくんで取れなくなるので、この後すぐにはずしました。

骨粗しょう症が増加しているせいなのか、結構この骨折が増えているようなので、これも書き残しておこうと思います。

 

 

更年期以降は骨粗鬆症の影響で、転んで単純に手を着いただけで骨折してしまう女性が多いそうです。ですので、この骨折のあと、家族や知人に話をすると「同じ骨折した人がいるわよ」とよく言われました。大抵は私よりも年が上の方ですので、その方々は骨粗しょう症が原因なのかもしれません。

 私が転んだのは駅の出口に向かう階段の途中でした。人と待ち合わせの場所に向かっていたのですが、長い傘を右手首にかけ、左肩にバッグをかけていたため、転んだ時に動かしやすかったのは右手、ですが傘をかけていたため、思った場所に手をつくことが出来なかったという感じでしょうか。人通りの少ない出口でしたが、転倒後右手首が痛かったので「痛い・・・」と苦しむ私に、近くでそれを見ていた女性が「大丈夫ですか?」と駆け寄ってきてくれました。

 

血管迷走神経反射性失神

痛む右手首を左手で握って押さえていたのですが、離してみると既に腫れてきていて、しかも離すとだらんとなってしまうので、二人で「これは折れてますね」となり「この辺に病院はありますか?」と私が聞くとスマホで調べてくれました。とりあえず、待ち合わせている人に会ってから病院に行きますと言って立ち上がった瞬間、気分が悪くなり、さーっと目の前が暗くなったので、これはまずい!と座らなくちゃ!と思ったあとは記憶がありません。

これまで何度か経験があるのですが、俗に脳貧血とと言われるる「血管迷走神経反射性失神」を起こしてしまいました。何分気を失っていたのかはわかりませんが、気付くと階段の途中で倒れていて、駅員さんが「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」と声をかけてくれていました。

おぼろげな記憶では、先ほどの親切な女性が駅員さんを呼んでくれたりしたようで、その他に男性が救急車を呼んでくれたとか何とか聞こえてきました。駅員さんに「救急車を呼びましたからね」と言われました。皆さん、親切にしてくださったので、本当に助かりました。ありがとうございました。

そのうち、救急隊員が来て、心電図モニターをつけて計測。「徐脈」とか聞こえました。血圧は相当下がっていたはずです。そのうち、意識がはっきりしてきたので、座った状態で階段から出口へ運ばれ救急車へ。乗ったのは、これで2回目でした。前にも同じ「血管迷走神経反射性失神」で自宅で意識を失って倒れ、壁に穴が開くほど頭をぶつけてしまったので、家族が救急車を呼んだのです。未だにどういう時に意識を失うのか、よくはわからないので危ないです。今回は激しい痛みによるショックではないかと思います。ですので、こういう失神を起こした経験のある方は、ケガの痛みが強い時は要注意です。

 

救急車で病院へ入院

周囲に病院はたくさんあるはずなのですが、救急車は10分ほど止まったままで、救急隊員の方が病院に問い合わせ続けていました。私はその間に何とか待ち合わせた人と連絡を取って行けなくなったと伝えました。なぜそんなに時間がかかったのかというと、手首の骨折の場合、そこを通る神経が切断されているかどうかで手術のレベルが違うからということにようです。なので、私の指先が動かせるかどうか聞かれたり、触って感覚があるかどうかを尋ねられましたが、とにかく痛みが強すぎて指を動かすことがほとんど出来なかったのです。が、触れた感覚はありました。それが心配されたため、受け入れを断られる病院が多かったようです。最終的には、すぐ近くの救急病院に運ばれました。

 

既に血圧も戻り、ストレッチャーで運ばれるほどではなかったので、車いすで救急患者用の部屋に運ばれ、しばらく待って担当の整形外科の医師に診てもらいました。まずレントゲン撮影で「折れてるね~」ということでしたが、写真でわかるように、複雑骨折ではなく、単純に力のかかった方向にボキっと折れているので、手術は簡単だろうとのこと。冷えると固まるタイプのギプスをしてもらい、右腕を三角巾で吊りました。そうすると痛みが治まり、かなり楽になりました。

プレートを入れる手術をすれば、すぐに動かせるようになるということで勧められ、承諾しました。手術は翌日の朝になると言われ、一度帰宅して明日の朝来てもいいとのことでしたが、この状態で帰宅して、朝ラッシュ時にまた電車に乗る気がしなかったので、そのまま入院となりました。

入院となると、いろいろと書類を書かなければならないのですが、とにかく右手が使えないので、看護師さんに代筆してもらったり、ミミズが這うような字で何とかサインしたりとしていました。

用意された患者用の服に着替え、病室に入りました。結構新しい病室だったので、4人部屋で広さはさしてなかったのですが、以前の大腸がんの時のような悲惨な感じはなく、電動リクライニングのベッドで、通路側でも明るさがありました。

食事は、大腸がんの時に入院した病院の方がおいしかったですけど、まあ病院の規模が違いますし、そんなところで贅沢を言う気もないです。右手が使えないので、ご飯をおにぎりにしてくれたり、おかずを串刺しにしてくれたり、気遣ってくれました。

看護師さんは、男性も結構いたので、だいぶ変わってきてるなぁという印象です。

 

入院に必要なもの

私は3.11以来、家から電車で出かける場合には、非常用にいろいろ持ち歩いているので、突然の入院でも以下のものが役立ちました。

・携帯用歯ブラシ

・折りたたみ式シリコン製コップ

・ウェットティッシュ

・消毒用アルコール(香水なとを入れるアトマイザーに入れて)

・スキンケア用品(携帯用の一回分が袋に入ったタイプのもの

・髪をまとめるゴム

ですが、あとから以下のものが必要になりました。

・メークリムーバー(スキンケア用品に入っていると思っていたらなかった)

・歯磨き粉(ないと磨いてもすっきりしない)

・洗面器(片手で顔を洗うため、水を貯める)

・水筒(片手で開閉できるもの。左手でコップで飲んでいたらこぼした)

・ボックスティッシュ(携帯用ティッシュは片手では出しにくいので)

・低反発クッション(前の大腸がんの手術での教訓から)

 

折りたたみのコップは、持ち歩くにはフタつきのこれが一番小さくて便利です。 100円ショップなどにもありますが、やはりフタがないと清潔感からどうかなぁと思ってしまうので。手術前後の入院で2泊になるので、下着やタオルその他を手術の日に持ってきてもらいました。どのみち入浴は出来ませんし。

肝心なのは「低反発クッション」です。やはり、病院のベッドのマットレスは相変わらず固いのです。反り腰の私は一日でお尻が痛くなってしまうので必須です。これも家で使っているものを持ってきてもらいました。

 


 

私が購入したのはこのクッションです。高反発と書かれているので誤解を受けそうですが、いわゆる低反発クッションと同じ。 薄くても底つきせず、もう3年ほど使っていますが、へたっていませんし、カバーが洗えるのも嬉しいです。国内縫製だけあってしっかりしています。大腸がんの時に使っていた安い低反発クッションはすぐにへたって使い物にならなくなってしまいました。やはりこういうものはお値段なりだなと思いますし、国内産業の誠実さを改めて感じました。

 

帰宅後、持ち歩くポーチの中に、「歯磨き粉」(これは小さい方がいいので、小さなチューブを買って普段使っているものを中に詰めました)「メーク落とし」、そして「ショーツ」を新たに入れました。


 

このショーツはぱっと見は何だかわからないくらい、小さく丸く圧縮されたものです。形状が気に入りました。便利なものがあるのですね。広げてみるとシワシワのようですが、使い捨ての紙パンツもシワシワで履き心地もちょっと…ですよね。これは洗えばまた使えるものです。もうこんな目には遭いたくないですけど、地震などの災害はいつどこで起きるかわかりませんから備えは必要だと思っています。