健康ノート

病気やケガの記録。健康のため、試行錯誤してきたことのまとめ

橈骨遠位端骨折~リハビリ・抜糸~

骨折後のリハビリ

初回のリハビリ。担当になったのは女性の理学療法士で経験豊富な感じでした。まだ親指から手首への腫れがひどく、右腕全体にわたって浮腫がありました。痛みも結構ありましたが、マッサージをされると気持ちがよく、体液が流されるので少し浮腫みが引く感じでした。

橈骨遠位端骨折に限らず、骨折の患者のその後は、骨折の度合いにもよりますが、確実に言えるのは若い人の方が治りが早いということ。新陳代謝が激しいので当たり前です。それから、もう一つ。喫煙者は治りが遅い。これも確実だそうです。タバコを吸うことでミネラルが摂れなくなりますし、血行が悪くなることが影響大と言えそうです。酸素が体に運ばれにくくなるわけですから、回復に影響があるのは当然ですね。骨折してから禁煙しても、やはり回復は遅いそうです。喫煙はそれだけ体にダメージを与えているんですね、

主治医は、1か月程度で治ると言いましたが、さすがに理学療法士はそこまでは言えません。「先生がそんなこと言ったんですか?」と困っていました。私の年齢では3カ月でも怪しい感じ。大抵は1年くらいかかるとのことでした。これは「治る」という言葉をどのように解釈するのかにもよりますね。普通に生活出来れば治ったなのか、骨折以前の状態に戻るのが治ったなのか。一応、データとしては、ほぼ正常に戻るまで3~6カ月かかる場合が多いとか。

現在は医療保険で受けられるリハビリに日数制限があり、私のような上肢骨折の「運動器リハビリ」は術後150日と規定されているので、150日、約5カ月でリハビリは打ち切りです。場合によっては医師の申告で1か月延長もあるそうです。5カ月で出来る限り骨折前の状態に近づけるように頑張りましょうと言われました。しかし、どんな状態の患者でも5カ月で打ち切りとは不合理な気がします。期間が決められている以上、リハビリは回数が多い方が効果的なのですが、通院に時間がかかるし、費用もかかるので、週1回で行うことになりました。

リハビリに際し「リハビリテーション総合実施計画書」というものを1か月ごとに作成するのですが、それでリハビリテーション総合計画評価料という点数がついて医療費が増すというもの。患者はそれに「本人の希望」を一言書いてサインすればいいのですが、こちらはこれを書くメリットを特に感じなかったので、単純に医療費がかさ上げされるという印象しかありませんでした。

 一か月のリハビリ目標

・浮腫軽減

・関節可動域拡大

・筋力向上

具体的アプローチ

・ドレナージ

・関節可動域訓練

・筋力向上訓練

・自主訓練指導

となってました。

リハビリでは最後に自分で曲げられる最大限の角度を計測します。

初回の状態

・掌屈(掌側に曲げられる角度):30度

・背屈(手の甲側に反らせる角度):35度

100%の状態は掌側が90度、甲側が70度なので、半分以下の可動域しかありませんが、動かそうとしても、腫れと痛みで曲げられないためなので、それらが回復すれば動かせるようになるだろうと考えていました。掌屈がだめなのは、曲げた時にプレートのついている部分に中で当たるような痛みが強く、それ以上曲げられないという感覚があるからでした。理学療法士によれば、慣れで変わっていくとのこと。

自分でするリハビリとしては、マッサージで体液を流す他、さほど痛くない程度まで手首を掌側に曲げたり、甲側に反らしたりする動作をすること。そうやって動かしていかないと、関節が拘縮していってしまうのです。捻る動作はまだまだ先なので、しなくてよいと。 

抜糸

同日でリハビリ後に診察がありました。シートをはがして縫ってあった黒い糸を取ります。皮膚に食い込んでいる糸を取るので、結構痛かったですよ。その後、リハビリ室の待合で、同じ橈骨遠位端骨折(その方は左手首でしたが)の女性と話しをしたのですが、彼女は麻酔を打って抜糸したと言ってました・・・。担当医が違うので、それぞれやり方が違うのか、患者の状態が違うと麻酔もあるのかわかりませんが、チクチクと結構痛かったです。

抜糸後は、白いガーゼのようなテープを貼り、自然に剥がれるまでそのままでいいよということでした。

f:id:namics:20191214004352j:plain

手術跡(傷跡)をきれいに治す

以前、カッターを使って作業をしていた時に、手がすべって足のふくらはぎをザックリ切ってしまったことがあります。長さは3cmほどでしたが、表面の筋繊維が見えるくらいきれいに深く入ってしまいました。あまりにスパっと切れたせいか、痛みをほとんど感じず出血も少なかったのですが、さすがに縫わないとまずいので、近くの大学病院まで行って縫ってもらいました。何が痛かったかというと、縫う前の消毒でした。最近は、傷は消毒しない方が回復しやすいと言われ、水で洗い流すだけでいいとのことですが、その水で流す時の刺激が強烈で一番痛かったです。深い傷だったので、縫合には奥に溶ける糸を使い、表面は残る糸という二段に分かれた縫い方でした。そして抜糸後の傷に貼ったのは、傷口がケロイドにならずにきれいに治るというハイドロコロイドのシートでした。もう10年ほど前のことなので、当時としてはさすが大学病院と思ったのを覚えています。そして、傷跡をきれいに治すために日焼けをしないようにと注意を受けました。

今回の病院ではそのような指示もシートもなかったので、自分の経験から傷用のシートを買って貼りました。ハイドロコロイドといえば、バンドエイドのキズパワーパッドが有名ですが、あれは形状からいってはがれやすいので、別のものを探しました。まだ傷口がしっかりついていない感じもあったため、傷口をしっかり押さえて日焼けも防ぐシートがあったので、それを購入しました。傷の大きさによりますが、が、私は大は小を兼ねるでMサイズ。もともとは帝王切開などの手術後用に作られたようですが、よく動かす場所には、薄手で傷口を抑えるタイプがいいと思います。私は絆創膏にかぶれやすいタイプなのですが、さすがにこれは大丈夫でした。価格が高いと感じますが、1週間はそのまま貼っておけます。

理学療法士の話では、その病院でも言えば傷口用の「マイクロポア」というテープを出してくれるとのことでしたので、ある程度傷がきれいになってからは、そのテープを貼るようにしました。日焼け止め効果と、服の袖とこすれる物理的刺激が避けられるからです。これは普通に販売されていますが、アトファインよりもはがれやすいです。安いので貼り替えにはいいですが、はがす行為も刺激になるので、あまり早くからは貼らない方がいいかなぁと私は感じました。

 

 
【☆】【定形外郵便で送料無料】住友スリーエム株式会社 3M ネクスケア マイクロポアメディカルテープ ブラウン 11mm×5m<キズあと保護&肌にやさしい不織布テープ><病院用と同じ品質>


3M マイクロポア スキントーン サージカルテープ 不織布 ベージュ 12.5mm幅x9.1m 1巻入り 1533EP-0

 

傷跡が化膿してしまって抗生剤を塗る羽目に陥ったりすることがありますが、これは体の内側からの管理が大切だと思っています。糖質や質の悪い油脂を取り過ぎない、睡眠を十分に取るなど、免疫力を高めることで防げると考えます。消毒は禁物なので、シートやテープは、水だけでさっと洗い流して張り替えていました。

その後、理学療法士には「傷の治り方がとてもきれいですね~」と言われるくらい、凹凸がほとんどない状態になりました。手術時の切開や縫合も上手だったんのだろうと思いますけど。