健康ノート

病気やケガの記録。健康のため、試行錯誤してきたことのまとめ

大腸がん日記~手術前日~

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手術前日は朝から絶食です。

そして朝9時半におへその掃除。これについては、どなたかのブログで読んでいたため、入院前に家でおへその掃除をしておきました。入浴後、やわらかくなったところで綿棒にオイルをつけてとるといいです。なので、既にきれいだったため、看護師に「とても助かります」と言われました。中には、ずーーーーっと掃除をしておらず、なかなか取れずに苦労する場合もあるそうです。

シャワーは予約制で使用します。10時に予約してあったのでシャワーをしてから採血と点滴。点滴は針が太いので、それなりに痛かったです。手術後は細い針になるのだそう。これから何日間か点滴スタンドをカラカラさせながら、共に歩かなければいけなくなるわけです。

 点滴後「マグコロールP」という下剤1pをぬるま湯で溶かしたものを飲みました。レモンヨーグルト風味でしたが、唇が荒れていたので沁みて痛かったです。

前日の注腸検査の残りなのか何なのか、液状の便が出たあとは赤い下痢便。それからは便器内が血の海のように真っ赤。あせって看護師に聞いたところ、ガンからの出血があるため下剤でそうなってるだけだから大丈夫と言われました。

21時に「カナマイシン」「フラジール」を内服し、飲水はストップ。

 

手術についての説明

夕方、資料として13ページのプリントをいただき、夫とともに執刀医からの説明を受けました。

診断名:「上方直腸がん」進行がん

部位:直腸S状部結腸

大きさ:3cm

ステージ分類の予測:Ⅱ おそらくⅠかⅡの予測だがⅢaもあるかもしれない

術前診断では、転移や散らばっている、他臓器の浸潤などはなく、根治切除可能と予測。

ストーマ:増設することはない。

麻酔については「通常は発生しないが、重大な障害や生命的な危険性がゼロではない」と。別に麻酔説明書にあったのは「残念ながらまだ100%安全とは言えません」

排便、排尿に関わる自律神経温存:神経叢の両側温存を行う。

手術中のリスク:偶発的な出血、尿管の切離・切除・損傷、その他の臓器の損傷など。手術後の合併症:縫合不全、腸閉塞、術後出血・吻合部出血、創感染など。

間接的に関連のある術後合併症:術後肺炎、心筋梗塞脳梗塞肺塞栓症心不全・腎不全・肝不全等々。

手術後の経過:順調であれば、術後1日目に水分摂取可能、2日目に流動食開始。術後7日目から10日目には退院可能になる。

手術後の補助療法:切除した腫瘍の病理検査結果によって最終的なステージが決定され、ステージによっては抗がん剤治療を勧める場合がある。一般的にはステージⅢとⅡの一部。

手術後の後遺症:排便(直腸)機能障害として排便回数が増加する。直腸切除術を受けた場合、その吻合部が肛門に近いほど一日の排便回数が増加し、軟便・下痢となった場合には以前ほど我慢が効かない状態になる。便の貯留機能が低下した結果。多い場合は排便回数が一日十数回になることもあり、こういう場合は薬を使用する。元の状態には決して戻らないが、半年から一年以上経過し、排便回数が3~5回/日であれば、直腸がん切除後の状態としてはまずまず。

退院後の通院治療について:通常は2週間後に外来を受診。薬の投与が必要ない場合は1~3カ月に一度の通院になる。

退院後の生活について:食生活の注意事項として、術後1か月は飲酒を避ける。急いで食べる、おなかいっぱい食べることをしない。腸閉塞のリスクが上がる。

説明では、リンパにまでは到達していないはずなのですが、やはり予防的にリンパ節郭清を行うため、15cm腸を切除することになるとのこと。そうなると、直腸の便を貯めるところが6割に減って、下痢をしたり、日に3回などの排便になるから、これまで便秘だった人にはいいらしいのですが、私の場合違うのでQOLが低下する可能性があるわけです。

近藤理論によれば、リンパ節郭清は無駄。転移するならとっくにしているとのことだから、そこだけを切除してもらいたいのだけれど、通常の外科ではそんなことはしないものなのです。この病院を選択した時点で、そういう運命だったと思うしかないと、最後は諦め、同意書にサインをして提出しました。

 

前夜

一応、日記を書いているノートには、遺書のようなものと、万が一の時の連絡先を書いて置きました。夜、なかなか眠れなかったので、当直でいた担当医に、直腸が6割になるというのはどうなるんでしょう?リンパ節郭清の必要性は?と聞いてみました。その医師によれば、 血管やリンパ節がどうなっているかは人それぞれだから、手術時の医師の判断で切る場所は決まるとのことでした。

 また、翌日手術だとういうのに、隣の患者さんのいびきがあまりにもひどすぎて眠れないと相談すると「睡眠導入剤飲んだことある?」と聞かれ、以前少し飲んだことがあると言うと、それならと「レンドルミン」を処方されました。服用後、しばらくして眠くなり、無事に眠ることが出来ました。そして、きっかり7時間で目が覚めて気分爽快。手術前としてはいい状態でした。