健康ノート

病気やケガの記録。健康のため、試行錯誤してきたことのまとめ

大腸がん日記~術後1日目~

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 午前中に病室で腹部のX線検査と採血。つまり、移動式のX線検査機器を持ち込んで、ベッドの上から照射して検査するという。遮蔽出来ないからどうかと思いますが、動けないので仕方ないですね。

手術日同様、この日も絶食ですが、水は飲んでOKになりました。病院内は乾燥しているので、点滴だけでは口の中が乾くので、やはり水を飲みたくなります。

 

下腹部の痛み

腹腔鏡下手術の場合、通常は術後一日目から動けるので、癒着を防ぐために歩くように言われるのですが、私の場合、前日から続く下腹部の痛さに動けませんでした。

担当看護師は「あまりにも痛いようならカテーテルを抜きましょうか?通常は歩けるようになってからですが」と。もしだめならまた入れるか、尿瓶になると言われましたが、とにかく痛くて歩けないので、とりあえず抜いてもらうことにしました。

看護師は「抜く準備をしてきますね」と言って、病室から出ていき30分後に戻ってきました。カテーテルを抜いたあと

「じゃぁ、起きられますか?」と言われたものの、とにかくまだ痛くてたまりません。

「じゃ、しばらく時間を置きましょうか」と言って手術衣をはだけたままで、2時間放置され、戻ってきたと思ったら

「じゃぁ、歩いてみましょうか」とベッドをいきなり90度近く起こされました。

麻酔で血圧が下がり気味のところへそんなことをされたので、血圧が急激に下がり、気分が悪くなり、冷や汗が出てきました。看護師は

「じゃぁ、歩いてみましょうか」と平然と言うので

「冷汗が出てきました」と言うと

「じゃぁ、少し時間をおきましょうか」と、またもやそのまま放置。

看護師ならば、当然私の顔色から気分が悪くなっているとわかったでしょうが、ベッドは起こしたままでした。そのベッドは電動だったので自分で倒して横になりました。足のマッサージ器は取ってあるので足は動かせるものの、下腹部の痛みが苦痛。麻酔は腹部に帯状に効いているものの、下腹部までは効いていないのでした。

術後ルームは二人部屋で、私の他に年配の男性患者(聞こえてくる声で判断)がいて(普通、病室は男女分けるのですが、術後は特別なのでしょうか?)午前中に担当看護師が来て、病室まで歩かせて戻っていきました。その際の様子を聞いていると、血圧を計測しながら徐々にベッドを起こし、かなり時間をかけて慎重に立たせ、それから身体を清拭し、出て行ったのです。それを知っているので、先ほどの看護師がいかに乱暴な扱いをしたのかは、よくわかりました。こんな人もいるんですね。

そして今度は3時間放置されました。

 

ポータブルトイレ

トイレに行きたくなってきたものの歩けないためナースコールで呼ぶと、違う看護師が来て尿瓶を置いていきました。

車いすでトイレに行く手もあるようでしたが、そのたびに出るかもわからないですし、とにかく動くと痛いので無理なんです。時間をかけても尿は出ず、痛くて動けず。

その後、夕方になって例の担当看護師が来て、やっと清拭と着替え。術衣から、自分のパジャマに着替えました。紙おむつはMサイズを用意していましたが大きすぎました。

その後も痛みがあるし、血圧も低すぎて動けません。担当医が来て水分をたくさん入れて尿を出して血圧を上げていこうということで点滴増量。

 担当看護師はまた長時間来ないので、ナースコールで呼ぶと他の看護師が来て、それならということでポータブルトイレを置いていってくれました。それでやっと赤黒い水様便が大量に出て、排尿も少し。夫が来たので、便座に座るまで最初は手伝ってもらいましたが、次第に自分で何とか出来るようになりました。

膀胱炎だろうかと、抗生剤を点滴し、その後痛みは少し治まりました。

ポータブルトイレの汚物を片付けてくれる、担当ではない看護師に、ご苦労様ですと頭が下がりました。

担当看護師は「今日はとにかく忙しくて、なかなか来られなくてすみません」と言い訳をしていました。が、その後ナースステーションから「おかげでたっぷり休憩が取れたわ~」と大声で話す声が聞こえてきました。ある程度立場が上の看護師のようでした。

夜の担当看護師は新人でまじめに看護する人で、排便・排尿の様子を見て、してあるとすぐに交換してくれ、申し訳ないほどでした。

動く時の下腹部の膀胱あたりの痛みは次第に治まってきたのですが、今度はなぜか右下腹部が痛み出しました。なぜそこだけが痛むのか不思議でした。